Disc Review Diaries
2015年10月13日火曜日
NO NUKES JAZZ ORCHESTRA feat.アン・サリー「Full Moon Night (満月の夕)」
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1曲だけ。この季節になぜだかリピートしてしまうソウルフラワーユニオンの名曲。阪神大震災時に作られたこの歌を、しっとりとアン・サリー迎えたジャズ楽団のカバーが心に響く。20年前、尋常の揺れではないなと半ば夢見心地で体験した震災、当時は神戸の高校生。ガスの香り漂うひしゃげたアスフ...
2015年9月14日月曜日
Pharoah Sanders 「Thembi」
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夏の余韻がないままに、秋風と秋味で夜を締めくくる夜かもね。小さいスピーカーで聴く、壮大なサキソフォン叙情詩、ファラオ・サンダース御大の宇宙を部屋の片隅で楽しむ。大きめの氷を小さいグラスに詰め込んで、降り注ぐは鳥飼。米焼酎である。敢えて各曲の解説はなく、アルバム全体を通じて醸し...
2015年9月6日日曜日
大貫妙子 「pure acoustic」
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先日、駅前のレコードが聴けるバーにふっと寄り道。流れてきたのが当アルバム、大貫妙子さんである。どちらかというと坂本龍一のピコピコアレンジから入ってしまってた自分からすれば、歌い出しから空気変えてくる生音ならではの静謐感にボロボロと崩れ落ちる固定観念、タイトル通りピュアに感動し...
2015年8月21日金曜日
はっぴいえんど「CITY」
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今夜は松本隆の作詞活動45周年を祝した風街レジェンド@国際フォーラムその1日目に。生きる伝説、はっぴいえんどによる「夏なんです」から始まる4時間の宴。歌謡曲全盛時代を彩る名曲と松本隆のコトバたち。往年の大スターが入れ替わり立ち替わる紅白歌合戦なコンサート形式。圧巻は矢野顕子「...
2015年8月15日土曜日
JEREMY TAYLOR 「REGGAE INTERPRETATION OF KIND OF BLUE」
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長い長い親孝行旅から帰還。終盤は信州の避暑地でゆっくりと。そんな夏の森の音をBGMに聴きたい音源がこちら。なんと、あのマイルスのど名作をレゲエ解釈で魂吹き込んだレアーな1枚81年。須永辰緒氏のZOUNDS!レーベルから初CD化。ネタ元が有名盤だけに企画重視の安カバーなのではな...
2015年8月2日日曜日
Cluster 「Cluster II」
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メビウスさんの訃報をTwitter上で知る。ジャーマン友達のテクミ嬢へLINEするもそれ以上どうすることもできず。できないながらアルバムを聴き直して、聴くことでしかその想いを馳せることができなかった。恥ずかしながらそれっぽい音楽を作ろうとした時もあったのだけれど、おおよそ作為...
2015年8月1日土曜日
Rosinha De Valen a 「Ipanema Beat」
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ブラジルの女流ギタリスト、ホジーニャ・ジ・ヴァレンサさんのハモンド・ファンキー・ホリデー!そして圧倒的な社会のシステム、週末。たばこの煙がゆらゆら空へ昇華するやさぐれ感がかっこいい70年作。エクスプレッションペダルによる表情豊かでキャッチーなオルガンサウンドに心躍ります。東京...
2015年7月25日土曜日
The Orb 「moonbuilding 2703 Ad」
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あのデヴィッド・ギルモアやリー・ペリーなどコラボ尽くしだった近年のジ・オーブ。ここにきてゲスト抜きのピュアな新作をドロップ15年。湿感たっぷりなエキゾ・コロコロ・サウンドにアレックス・パターソンの健在ぶりを確認。次いでシュワシュワな独特フィルター使いに、相棒トーマス・フェルマ...
2015年7月19日日曜日
TAPES 「No Broken Hearts On This Factory Floor」
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だからこれなんだって!コンプレッサーでキック圧縮したベーチャン・サウンドその原点ともいうべきカセットテープ・レゲエの魔法。カシオトーンの原始的なプリセット・リディムをここまで食べ頃に調理したローファイの極み。滴り落ちる油の向こうでギア巻き直してありがとうとダンスの言葉。音楽の...
MOCKY 「Key Change (Deluxe Edition)」
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私は待っていたモッキー15年のNEW。兎にも角にもこのデラックスエディションをお手にとって頂きたい。配信限定だった9曲をおまけに付けたボリューム感あるあるお腹いっぱいな2枚組。シルクのようになめらかな生音が、鮮度ある小宇宙にこだまする遊泳体験。友達家族恋人とちょっとしたディナ...
2015年7月18日土曜日
Ann Burton 「Burton For Certain」
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ひっそりと確かな存在感放つアン・バートン77年作。静かに、ゆったり、それでいて力強く伸びる歌声が、窓の外の雨音に溶けてゆく様子。来日公演時に録音された本盤は、カバー曲なんかも、ほんと見事な彼女色に染め上げられていて小圧巻。できたらレコードで持っておきたい、そんなジャケットもか...
2015年7月12日日曜日
FELIX LABAND 「DEAF SAFARI」
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南アフリカのクールな都市型サウンド15年。もうアフリカ大陸の現在を想う想像力が圧倒的に欠落してはいるのだけれど、なんでしょうかこの求めざるを得ない涼しげなお洒落ラウンジーでちょっと不思議なチャント・ミュージック。足取り軽くステップ踏む太陽の力。これが現在進行形なら、いま一番ホ...
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2015年7月11日土曜日
Sufjan Stevens 「Carrie & Lowell」
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幽玄なるシンガーソングライター、スフィアン・スティーヴンス5年ぶり5枚目15年の傑作。ジャケットに写る両親の古い写真。これは母であるキャリーさんが亡くなったことによる追悼の意を意味しています。そんな、たゆたうように内省的な歌世界は、シンプルでいて哀しくて、そして優しい。出会い...
2015年6月7日日曜日
Oneohtrix Point Never 「Rifts」
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不定期に。身の丈を考えて。なのでより内容も濃いい感じにできればと思った1枚目がこちら。ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーの初期作品集詰め合わせのCD3枚組09年。とにかくその衝動その塊が3枚組になって横滑り。ボリューム感満点のうれし恥ずかしクラシックなどこからキてるの70...
2015年5月31日日曜日
WINSTON EDWARDS & BLACKBEARD 「DUB CONFERENCE AT 10 DOWNING STREET」
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イギリス初のダブアルバムを手がけたといわれるウインストン・エドワーズと、ブラックベアードの変名使うデニス・ボーヴェル、歴史に名を残す名プロデューサー2人によるとってもいい仕事80年。キャッチーなリディムに、シュワシュワなダブワイズ。これ以上何が必要なんだってなぐらい名盤の香り...
2015年5月30日土曜日
矢野顕子 「ごはんができたよ」
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矢野顕子と上妻宏光の二重奏ライブinビルボードへ遊びに。開演前、震度5の地震がミッドタウンを襲うも、無事スタートの最新ビル構造。青森県出身の矢野さんと、津軽三味線奏者の上妻さんとのコラボは、こぶしで歌えばあっこ節。三味線叩けば上妻節と、普段わたくし接点のない自国民謡に心奪われ...
2015年5月29日金曜日
Aphex Twin 「Come to Daddy」
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言うまでもない天才の諸行。冒頭、強烈に凶暴なタイトル曲から一転、澄み切って美しい2曲目「Flim」が本日の1曲。当時アナログ45回転だったこの曲を、うっかり33回転で聴き続けていた私。気付いた今でも自分の中では33回転が個人的オリジナルだと。心にグっとくるメロディその質感が荒...
2015年5月28日木曜日
Doug Hammond 「Reflections In The Sea Of Nurnen」
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デトロイトのレーベル、トライブからしっとり黒く浸れる1枚を。おいらはドラムス、ダグ・ハモンドと渋鍵奏者デヴィッド・デュラーとの共作75年。しっぽり濡れるはダグ自身がボーカルをとった「Moves」「Wake Up Brothers」あたり、ここに奥行き足してくるデヴィッドのアー...
2015年5月27日水曜日
Ivan Lins 「Modo Livre」
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ブラジルの桑田圭介ことイヴァン・リンスによる74年の個人的名作。後世に残る強度ある楽曲が全曲シングルカットの勢いで畳み掛けるちょっぴり切ななポップアルバム。思わず落雷落ちた「Essa Mare」のヒップ・ボッサ具合はどうよ。思わず誰だって盛り上がっちゃうくらい充実してたんだ実...
2015年5月26日火曜日
Fila Brazillia 「Black Market Gardening」
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英国出身のふしぎ紳士DUO、フィラ・ブラジリアの96年作。独特のヌメーっとしたどこでもない感は体温低め。スピーカーの内側に向かって発振するユールーファンクネスにテクノ感少々。熱量ないじゃない、だけどもとってもいいじゃない。ドラえもんにおける石ころ帽子のような、誰だって気にしな...
2015年5月25日月曜日
Thievery Corporation 「The Outernational Sound」
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盗品会社の異名をとるシーベリーコーポレーションのMIXCD04年。不思議なのがこれって彼らのオリジナルなんじゃないのと見紛うお洒落でディープなジャズやレゲエが新旧入り交じり。この50年間を行ったり来たりの散らかし気味なんだけれども何故か1枚岩で響く彼らの音楽的美学、審美眼、目...
2015年5月24日日曜日
Matching Mole
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ジャズが過ぎたソフトマシーン脱退後にロバート・ワイアットが結成した雲のようにふんわりしてて偉大なバンド、マッチング・モールのファースト72年。冒頭「O Caroline」から心に沁み入るワイアットのソングライティングはそりゃもう格別に優しくて、そして美しいんです。先日来日して...
2015年5月23日土曜日
Francis Bebey 「 Psychedelic Sanza 1982 - 1984」
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どえらいブツが世に放たれて。82年から84年にかけての奇跡に出会える幸せ。まだまだ行ける音盤探検隊。本作はカメルーンの音楽家、フランシス・ベベイによるエレクトリックサイド編集盤。混沌としたジャングルの湿地、スコールのようなカリンバに則った味のあるボーカルとリズムが沁みる。だい...
2015年5月22日金曜日
Judee Sill 「Heart Food」
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やはり素晴らしい。素晴らしいものは素晴らしい。あぁ素晴らしい。 Still great. Great ones great. Oh great.
2015年5月21日木曜日
くるり 「THE WORLD IS MINE」
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iTunesのあ行から聴き始めて本アルバム収録の「アマデウス」で箸が止まったと言うか。そんなセオリーあるはずもないのに。けれども本アルバム、くるり史上やけに癖っけある02年の会心作なのだと改めて。詩的な歌世界とロックバンドの殻打ち破る音作り、あの頃から郊外の空気感は変わってへ...
2015年5月20日水曜日
Him 「Peoples」
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いいことも悪いことも経験値として見てみたい。鬼才ダグ・シャーリン率いるヒム7枚目の06年作。いつもより3割増で導入された声の為のアレンジメントが一層ポップに響くのは何故かしら。粘っこい清涼感で突き抜ける、彼ら的にも大気圏突入できた感ある聞きやすい1枚。ひとつそこからのチャ...
2015年5月18日月曜日
LA DUSSELDORF 「Viva」
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ビヴァのリフが鳴り止まず、観客が飽きれ卒倒した西部講堂の伝説ライブから30数年。ハンマービートでズンドコ節ミュージシャン、クラウス・ティンガー率いるラ・デュッセルドルフの名盤が78年。問答無用な全能感半端ないライト・グルーヴは世界遺産級。大自然を全裸で走り抜ける無重力ロック。...
2015年5月17日日曜日
Xylofonorkestern 「Stora Bla」
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話は聞かないで音だけに集中。コロコロと木琴の転がる打音とパターン、どこか優しくて懐かしい響きが既に懐かしい、夕暮れ時は黄昏れ泣き、あ、幾分にも溢れんばかりの有機的、ドン・チェリーさん直系のユールー・ジャズがこちら14年。そうこれは、盟友ピアニスト、クリスター・ボーデンさんが認...
2015年5月16日土曜日
Goldmund 「Two Point Discrimination 」
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ゴールドムンドのピアノアルバム07年。その儚げなフレーズと居たたまれない雰囲気は彼の一連の作品群の中でもピカイチで。そう、憂いていても始まらないのは世の常として、ただひたすらに帰りを待つ人のようになってもいけない自戒の念を込めて。キース・ケニフのインドア派劇場を存分に浸かりつ...
2015年5月15日金曜日
GRANDBROTHERS 「Dilation」
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メロディーを手に入れた打楽器と捉えれば、またひとつ超えていけるのかなピアノって楽器。特殊仕様のプリペイド・ピアノを用いて制作されたグランドブラザーズ待望の15年1作目。鍵盤とその筐体から発振されるピアノの可能性、どこから生でどこから機械なのか、たおやかで時に情熱的な、その気分...
2015年5月14日木曜日
RANKIN PUMPKIN 「おなじ月おなじ星」
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大阪出張、帰りの新幹線で聴くランキン・パンプキン当ミニアルバム。ジャマイカ在住の彼女が歌う人間讃歌に酔いしれながら、大阪の音楽シーンに思いを馳せる。そうなんです、海外のレコード屋には「OSAKA」なるジャンルが存在するんです。流行り廃りに影響されないコアなファンが集いし大阪の...
2015年5月13日水曜日
Bochum Welt 「Good Programs (To Be Coloured In Yellow)」
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大好きボカム・ウェルトの13年NEW。30分強のミニアルバム仕立てですが。いいんです。過去作品との違いはほぼなく、むしろ引用に近い曲調ですが。いいんです。伝統芸能なんです。そういう高みにあるわけです。見えてる景色はひとつじゃないんです。遠く懐かしい世界への憧れ。三丁目の夕日で...
2015年5月12日火曜日
Conrad Schnitzler 「Con 3」
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ジャーマン・エレクトロ界きっての奇人、コンラッド・シュニッツラーさんのコン・シリーズ第3弾81年。全編歌ものの変わり種アルバムで、テクノポップ以前な雰囲気も合わせて結果「聴きやすい」という音楽CDの印象それってどうなのかな。というか、既に800以上のタイトルをリリースしてるん...
2015年5月11日月曜日
Monolake 「Gravity」
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カリフォルニアにある神秘の湖、モノ湖ことモノレイクによる01年4作目。地名アーティストは海外だからこそかっこよく響く良例と認識しつつ、中身もどっこい神秘的。クラブシーンに革命を起こしたソフトウェア、Liveの創始者にしてがっつり理系派のロバート・ヘンケ氏による深淵なる音響彫刻...
2015年5月10日日曜日
The Slits 「Cut」
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女性パンクバンドの祖を築いたスリッツのデビューアルバム79年。祖父は新聞社の社長、その孫アリ・アップは半裸泥ジャケでフェミニズムを掲げる。まだ楽器は弾けないけれど友達がジョー・ストラマーだからとりあえずツアー回ってみようか。果てはポップグループと意気投合。彼女達のわらしべ人つ...
2015年5月9日土曜日
BOCHUM WELT 「R.O.B. (Robotic Operating Buddy)」
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私が最も感銘を受けたアーティストの一人、ボカム・ウェルト08年のテクノアルバム2枚組。正直、本作品の魅力はおまけ的についた2枚目の過去作品集かもと。私が血眼になって探し手に入れた幾多の12インチがしれっと銀盤の中に収まっている様子。そりゃないぜの声と共にやっぱり良いわーな納得...
2015年5月8日金曜日
Sandii & The Sunsetz 「Immigrants」
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ルパン三世のエンディング「ラブ・スコール」でもお馴染みサンディーさんと、夕焼け楽団改めサンセッツ、こと久保田真琴さんによるサンディー&サンセッツの2ndアルバム82年。当時YMOの海外ヒットの波に乗ったアジアン・テクノポップを積極展開。脂の乗ったソング・ライティングでとりこ仕...
2015年5月7日木曜日
Thievery Corporation 「The Richest Man In Babylon」
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高品位で煙たいサウンド作り出すシーベリー・コーポレーション03年アナログ4枚組でドン。地を這うようなブレイクビーツの上をなーんかお洒落なラウンジ捌き、これがセンスなるものとするならば、かなりギリギリのかっこよさ攻めてるところが憎い。シタールありダブあり彼らの脳内を一周してカタ...
2015年5月6日水曜日
Harry Mudie & King Tubby 「In Dub Conference Vol.3」
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陽気に誘われGW最終日。こんな日にぴったり、明日なんて吹き飛ばす勢いの楽しいダブアルバム。ストリングス優雅なムーディスク・レーベルの音源をキング・タビーが料理した当シリーズ3皿目を是非。もちろん前作・前々作も素晴らしい内容なんでございますが。ビール美味しい季節に乾杯。Soちゃ...
2015年5月5日火曜日
LENNIE HIBBERT 「MORE CREATION」
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つるつるのひんやりひやむぎを、熱々の肉つけ汁で頂くお昼。ジャマイカのレニー・ヒバートさんのサウンドはまさに本日お昼の如し。ビブラフォンの冷ややかな響きと熱帯びたリディム、たまらなくマッチしています。極めつけは「Can't Take My Mind Off You」ヨレ...
2015年5月4日月曜日
Ernest Ranglin 「Ranglin Roots」
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スカ・ミュージックの祖を築いた偉大なるギタリスト、アーネスト・ラングリン。漁港にあげたてのシラスみたく透明感あってムチムチのギターサウンドに思わずほほが落ちてしまう。。そんな夏寄りインスト・アルバムにして本作はジャズとレゲエがちょうど溶け合って生まれたような、メントなリディム...
2015年5月3日日曜日
Kraftwerk 「Kraftwerk2」
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某レコ屋の店長「60年代後半からアメリカのロックの波が世界中に押し寄せてきてね、やれエレキだ早弾きだのといった流行の中で、ドイツの一部のロックミュージシャンは反骨心でもって受け入れず我が道を歩んでいったのよ、これがほんまのロックちゃうんかなって・・」電子化前夜のクラフトワーク...
2015年5月2日土曜日
Brian Eno 「Ambient 1: Music for Airports」
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ブライアン・イーノ先生自らが提唱したアンビエント・ミュージックにしてその最高峰「空港のための音楽」。青い空の下を白い雲がゆっくりと西から東へ移動するように、日常の中では全く気にならない音の調べ。そう、気にならない音楽の奇跡。聴くと聴かないとの中間の楽しさを確立してしまった恐る...
Little Tempo Meets Henry Holder 「The Way Back Home In Dub」
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大型連休、本日も快晴、気持ちのよい天気。こんな日はリトテンの涼しげなダブアルバム97年を。オリジナルも素晴らしいけれどダブ盤はさらに素晴らしい。気温一定ながらも曲ごとに表情変える空気感。何度もリピートで聴いてしまう。シンプルな音色の木陰から日が漏れる森の中、せせらぎのようにフ...
2015年5月1日金曜日
Buffalo Daughter 「Pshychic」
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うねる旋律まばゆい陶酔型ミニマル・ロック。バッファロードーター03年作。彼らのバックグラウンドにある音楽の引き出しは愛に満ちあふれ。それはこの多幸感ある楽曲群が物語ってもいるんです。中でもラストを飾る「303 Live」。これがすごい。シュガー吉永さん操るTB303ア...
2015年4月30日木曜日
REI HARAKAMI 「Lust」
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淡いPCMシンセのレイヤーが美しいレイ・ハラカミさん実質のラストアルバム05年。RolandのサウンドモジュールSC88Proのみで完結させた、古い機材使い倒して独特の音色と質感を生み出す諸行。パン・ディレイこだますハラカミ節ここに極まり。「世界遺産に決定。文句なし。矢野顕子...
2015年4月29日水曜日
U-zhaan × rei harakami 「川越ランデヴー」
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先輩のお誘いでブルーノートまで。青葉市子、U-zhaan、小山田圭吾のライブでございました。知識レベル1で挑んだ当夜のイベント。市子さんの優しくも浮世離れした歌と詩の世界、軽妙に笑いとってくU-zhaanのMC、コーネリアス全盛期のドラムン名曲「スターフルーツ・サーフライダー...
2015年4月28日火曜日
Tortoise 「Beacons Of Ancestorship」
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彼らのトレードマークでもあったビブラフォンを一旦置いといて挑んだトータス第2章の幕開けに相応しい意欲作09年。ロックに囚われないロックの吸引力をロック然として打ち出したどこにもないロックと余韻。ロックっていったいなんだっけなコアだけがメンバーの共通項になっていて痛快。ジャーマ...
2015年4月27日月曜日
Larry Young 「Larry Young's Fuel」
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粘っこい星屑ファンクネス。小宇宙感じる鍵盤奏者、ラリー・ヤングの75年気合盤。従来のオルガンだけでなくムーグ・シンセサイザーやローズ・ピアノが宇宙と交信する楽曲は未知の世界へいざ参らんとする彼の新境地にも思えます。リンダ・ローガンをフィーチャーしたボーカル曲もミステリックでし...
2015年4月26日日曜日
Madvillain 「Madvillainy」
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その音楽的造詣、広さ深さ底なしのマッド・リブと鉄仮面MC MFドゥームによる燻し銀ユニット、マッド・ヴィリアン04年作。コンパクトサンプラーSP303から直感的に生み出すマッド・リブの荒っぽいけれど確実にダイヤの原石発見してるトラックに、ここらで休んでいけよな安定感あるMFド...
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